最高に面白い話

しばらく更新をおさぼりしていました・・・


先日ぽっかり時間が空いたので宇品の灯台に行きました。

そこには大好きな木があるので(^ ^)

ぼ～っと穏やかな時間を過ごしていましたら

隣のほうにもおじいちゃんがずっと一人で佇んでいました。

天気もいいしおじいちゃんも海の風や木の音を楽しんでるんだろう

と、また穏やかな時間を過ごしておりましたら

突如おじいちゃんがそこらにあったツタ系の植物を引っ張って

切り取ってしまいました。

まあ、おじいちゃんのことだから何かに使うんだろう

なんてのんきに考えていましたら

そのツタをご自身の車の窓のほんの少しの隙間から

ごりごり突っ込んでごそごそし始めました・・・


ん・・・？

もしや・・・


そう、おじいちゃんはのんびりしているどころか

鍵を車の中に閉じ込めて途方に暮れていたのです。


そこで、おじいちゃんに声をかけて一緒にツタを突っ込んで

鍵に引っ掛けて開けようとしますが中々引っかかりません・・・

嗚呼、もどかしい・・・

もどかしい時間を過ごしていましたら

今度は新たにおじちゃんが「鍵閉じ込めたん？」と

声をかけてくれました。

そのおじちゃんは俺とおじいちゃんの様子を見て

自分の車に針金みたいなものがないか探してから

来てくれたのでした。

しかし、いいものが見つからなかったと

セロハンテープと安全ピンを持って来てくれました。

で、ふと灯台の下の海岸沿いを歩けば何か針金のようなものが

ゴミで落ちているかもしれないということに気づき

おじいちゃんとおじちゃんにその場は任せ

俺は海岸へゴミ漁りに行きました。

中々いいものが見つからず気分も落ち込み始めた頃

何と、極太の針金が一本落ちていました。

俺は、それを片手に車のところへ駆け戻りました。

車のほうは新たな道具がいろいろ開発されて

試行錯誤がなされていましたが

まだ開錠には至っていませんでした。

そこでこの栄光の極太針金を差し出し

おじちゃんがその針金を曲げて良い形にして

おじいちゃんが窓の隙間から突っ込んで


えい！！！

がちゃ・・・


開きました


その瞬間大の大人3人は手を上げて


やったー！！！


どこからともなく集まった3世代の妙な楽しい一体感を味わった

不思議な時間でした(^ ^)


後にはきれいな夕日が出ていました。