バリトンからテノールへ転向した歌手のブログ。
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昨日は雪がきれいでしたね☆
あまり積もらなかったのが少し残念です。 さて、今週末に迫りました アイリカさんのリサイタルの予習をいたしましょう(^ ^) まず、リートとは・・・ ドイツで発展した所謂「芸術歌曲」というやつです。 モーツァルトやベートーヴェンの時代にも先駆的な作品はありましたが ロマン派の時代、シュ-ベルトによって 大きく発展されました。 その後は、 シューマン、ブラームス、ヴォルフ、 R. シュトラウス、シェーンベルク、ベルクなどの作曲家に 引き継がれ発展していきました。 リートがロマン派の時代に発展した背景には ゲーテ、シラー、ハイネなどの同時代の詩人によるところが大きく 彼らの詩にインスピレーションを受けて沢山の曲が生まれています。 リートの場合は優れた詩が多く 音楽もより文学的で 音楽と詩の関係がより密接だと言えると思います。 前置きはこのくらいにして・・・ まずは一曲。 シューベルト「鱒」 http://jp.youtube.com/watch?v=JgVVWG8sp5o この曲は、 きれいな川に鱒が泳いでいた 釣り人が来て糸をたれるがちっとも釣れない 怒った釣り人は川の水を濁らせて ますを釣り上げた あぁなんてこった というようなことを歌っています。 川のせせらぎやそこで泳いでいる鱒 小鳥のさえずりなどが 浮かんでくるようなピアノの伴奏ですね。 次は、シューベルトの「ミニョンの歌」です。 http://jp.youtube.com/watch?v=wR8FQ3fYLTQ この曲は、ただ憧れを知る人だけが私の悩みを知る というような、叶えられない恋の苦しみを歌っています。 リートには、詩の情景を表現するようなもの 詩の感情や精神を表現するようなものなど さまざまな表現をもったものがあり 知れば知るほど奥深いものなのです。 この2曲はアイリカさんのプログラムにも入っています(^ ^) PR
今日はラヴェルの「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」を
聴いていただきましょう! ラヴェルといえば 「ボレロ」http://www.youtube.com/watch?v=ggsCw4i0S-U 「水の戯れ」http://www.youtube.com/watch?v=cumoVX7x3Zo 「亡き王女のためのパヴァーヌ」http://www.youtube.com/watch?v=PCDfcWY7ryA なんかが有名ですね。 ラヴェルは器楽曲などをオーケストラのために編曲をするのが すごく上手で「オーケストレーションの魔術師」なんて呼ばれたりもします。 例えばしばしば耳にする「展覧会の絵」。 もともとはムソルグスキーという作曲家がピアノ曲として 作曲したものです。http://www.youtube.com/watch?v=OK7I284Xf3k ムソルグスキー自身この曲をオーケストラのために 編曲したかったようなのですが、かなわぬままに亡くなってしまいました。 では今日オーケストラで頻繁に演奏されているのは・・・? これがラヴェルの編曲によるものなのです。 http://www.youtube.com/watch?v=k_98452AxFI さて、前置きが長くなりましたが・・・ 今回チャペルで演奏される「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」。 ラヴェル自身がこの曲に対して 「私の生涯に一つの曲がり角を画したものである」 と、語っているのですが まさにそのとおりで ラヴェル独特のきれいな和音や旋律を イメージして聴くとちょっとびっくりするかもしれません。 ですが、もしかすると普段クラシックをあまり聴かない人にとっては ちょっとロックに近いような部分もあるので クラシックに対する見方が変わるような曲でもあるかもしれません。 では「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」から第二楽章を お聴きください(^ ^) http://www.youtube.com/watch?v=482LKpVDqBc どうでしたか?
さて、今日のチャペル・コンサートのための予習は
バッハの無伴奏チェロ組曲第3番よりプレリュードです。 バッハの無伴奏チェロ組曲は全部で6つあり チェリストにとって最も重要なレパートリーの一つです。 一番有名なのは第1番のプレリュードでしょうね(^ ^) http://www.youtube.com/watch?v=S6yuR8efotI ミッシャ・マイスキーの演奏でした。 今回のチャペルで大前さんが演奏してくださるのは 第3番のプレリュードです。 こちらもマイスキーの演奏でお聴きください。 http://www.youtube.com/watch?v=m0dWyGsroNI 第1番のプレリュードもきれいな良い曲ですが 第3番のプレリュードは力強くてドラマティックですね☆ 大前さんの演奏をお楽しみに! |
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