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バリトンからテノールへ転向した歌手のブログ。
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kogan

敬愛する音楽家シリーズ第3回は

ロシアのヴァイオリニスト、レオニード・コーガン(1924 - 1982)です。

同時代には同じくロシアのオイストラフという名ヴァイオリニストもいますが

俺は断然コーガンの方が好きです。

初めてコーガンを聴いたのはNHKの「20世紀の名演奏」

という番組で流れたバッハのシャコンヌでした。

逞しく、どの音域でも痩せることのない音色と

情熱、歌心、そして何よりもその集中力に

一気に惹きこまれました。

一度この音を耳にすると耳が離せません・・・


今回もyoutubeでお楽しみください。

ショスタコービッチ:ヴァイオリン協奏曲第一番よりhttp://www.youtube.com/watch?v=j4oWgBlHIVY

ワックスマン:カルメン幻想曲http://www.youtube.com/watch?v=7HaZMCD6lKM


さて、今回までの敬愛する音楽家たちは

俺がとりわけ愛してやまない

偏愛の域まで達している音楽家たちでした。

バスティアニーニ、トスカニーニ、コーガン

この3人の音楽を聴いていただければ

俺の趣味も分かるだろうと思います。
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敬愛する音楽家シリーズ、第二回は

指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニ( 1867 - 1957)です。

イタリアのパルマという町で生まれています。

パルマといえばパルミジャーノ・レッジャーノというチーズや

パルマの生ハム、サッカーの中田選手がいた町としても有名ですが

オペラのお客さんがものすごく厳しいことでも有名です。

パルマの劇場で「Bravo!」がでれば本当の一流とか。


その町で生まれ育ったからか・・・

トスカニーニもものすごく厳しいことで有名です。

リハーサルでオーケストラが気に入らない演奏をすると

楽譜が飛ぶは、時計が飛ぶは・・・

でも、その楽譜や時計はちゃんと指揮台に戻ってくる

そんな愛される人でもありました。


俺がトスカニーニを初めて聴いたのは

ブラームスの交響曲第1番の演奏でした。

淀みないテンポ、歌に溢れる音楽

そして、湧き上がる情熱に一気に惹きこまれました。


トスカニーニのレパートリーは恐ろしいほど広く

バロック、古典から、当時の現代曲までのオペラから管弦楽曲、交響曲まで・・・

荒川静香さんで話題になったプッチーニのオペラ「トゥーランドット」も

トスカニーニが初演しています。


さらに、それを全て暗譜(楽譜を見ない)で演奏していました。

覚えていた曲は700曲を超えるとも言われています・・・

ちなみに暗譜指揮を始めたのはトスカニーニだと言われており

その理由は、彼が極度の近視だったため

譜面台においていても楽譜が見えなかったからだとか・・・


色々な伝説もあり、兎に角話題の尽きない人ですが

またまたyoutubeで演奏をお聴きください。

ヴェルディのオペラ「運命の力」より序曲です。

イタリア人らしい情熱と歌

トスカニーニの音楽に対する真摯な厳しさ

そしてやさしさを御堪能くださいhttp://www.youtube.com/watch?v=9JQvyg3kJ54

ちなみにこのブログのトップページの鬼の形相は

トスカニーニのものです・・・

toscanini
たまには日常のこと以外も書いてみようと思ったので

「敬愛する音楽家たち」と題したシリーズを始めてみようと思います。

第一回はバリトン歌手のエットレ・バスティアニーニです。

1922年に生まれて1967年に亡くなっています。

バリトンとしてはこれからという時期に若くして亡くなりました。

始めはバス歌手としてデビューし、後にバリトンへ転向し大成しました。

その声はバス上がりらしい深く、くぐもった美声で

高い音までそのままの美しい音色で響き渡ります。

全く恐れ入谷の鬼子母神でございます。

容姿も端麗で、その舞台姿は世の女性を魅了しました。

俺が初めて聴いたのは20歳の頃でしょうか。

美声は勿論のこと、エレガントでスタイリッシュな歌唱にも虜になりました。

俺の永遠のアイドルです☆

彼は咽頭ガンで亡くなりましたが、何となく納得できる死因のような気がします。

今は生まれ故郷のシエナという町で静かに眠っています。




you tube でバスティアニーニの映像がありましたので是非ご覧ください。

ヴェルディ「トロヴァトーレ」よりhttp://www.youtube.com/watch?v=LFBh4W41928

ヴェルディ「運命の力」よりhttp://www.youtube.com/watch?v=G3p6YH0pfYw

とりわけヴェルディを愛していたバスティアニーニに相応しく

ヴェルディを歌った映像が2つほど市場に出ています。

トロヴァトーレの方は映画で、運命の力はライブです。

バスティアニーニの美声や歌唱のスタイルからも

彼のヴェルディはどれも白眉の名演です。


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