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バリトンからテノールへ転向した歌手のブログ。
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朝晩少しずつ涼しくなってきましたね(^ ^)

今日からはゲネプロといって、本番通りの衣装やセット、メイクをしてリハーサルをします。

昨日、舞台セットを見に行きましたが、すごく綺麗で迫力があります。

照明も素晴らしかったです


さて!

続き行きましょう!


まずはカルメル会の説明を少し。

キリスト教の中の宗派の一つで、特に規律の厳しい宗派です。

そして、どこでもそうですが、洗礼を受けると

修道女見習い、それからシスター、マザーという風に

教会の中では、母、姉妹という家族関係で生活します。

フランス語ですと、マザーはメール、シスターはスールとなります。

オペラの中でも、メールが「娘たちよ」と呼びかけるシーンが

沢山出てきます。


で、もう一つ。

オペラの中のカルメル会でもそうなのですが

ブランシュのように、貴族の家から出家する人と

普通の市民で出家する人がいるわけです。

洗礼を受けてみな家族になったとはいえ、やはりここには歴然とした差があり

貴族出身の人たちは、後に高級の聖職者

つまり、特権階級の聖職者になっていきます。


このオペラの中では、主な役では、

ブランシュ、クロワッシー修道院長、メール・マリー、コンスタンス修女が貴族出身で

後に修道院長になる、リドワーヌさんは市民出身です。

ですので、貴族出身のメール・マリーを差し置いて

市民出身のリドワーヌさんが院長になったことで

色々な対立が生まれます。

大奥みたいな感じです


前置きが長くなりましたが本編に入りましょう!


カルメル会の門を叩いたブランシュは

まず、年老いたクロワッシー修道院長の面接を受けます。

初めは難色を示していた院長でしたが

ブランシュがカルメル会に入ったときに貰う洗礼名を

「キリストの苦難の修女ブランシュ」

にしたいと言ったことで驚き、入会を受け入れます。

この「キリストの苦難の修女」という洗礼名は

クロワッシー修道院長が若いときに選んだ名前と同じものだったのです。


ブランシュは、入会してコンスタンスという同じく見習い修道女に会います。

このコンスタンスは、強烈な女の子で

少し行き過ぎた信仰心をもったような女の子です。

そして、コンスタンスは、ある予言をします。

 「私は年をとらない気がするの。

  そして、ブランシュと一緒に死ぬような気がする」

その後、ブランシュに特別な感情を抱いていたクロワッシー院長は亡くなり

市民出身のリドワーヌが院長になります。

これは、この革命時に貴族出身の院長より

市民出身の院長を置いたほうが、修道院を守ることにつながるとの

計らいからでした。


また、長くなってしまいました!

明日はラストまで行きます

アデュー


オペラのお問い合わせはiago_iijima@yahoo.co.jp

までお気軽に(^ ^)


カルメル会修道女の対話

全3幕/フランス語上演/字幕付
台本:ジョルジュ・ベルナノス
作曲:フランシス・プーランク

日時:
平成22年(2010年)
8月28日(土)18時開演
8月29日(日)14時開演


会場:アステールプラザ大ホール

入場料:
S席 8,000円 A席 6,000円
B席 4,000円 C席 2,000円



指 揮  佐藤正浩
演 出  岩田達宗
管弦楽  広島交響楽団
 

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今日も暑いです・・・

さて!

今日はカルメル会のあらすじ行きましょう!


主人公はフォルス侯爵家の令嬢ブランシュです。

つまり、ブランシュは貴族、特権階級です。

ブランシュには、侯爵である父親と騎士の兄がいます。

そして、このオペラでの一つのキーワードになりますが

貴族は「名誉」というものを一番に考えます。


始まりは1789年4月。フランス革命が起こる3ヶ月前、革命の気配が高まっている時期です。

兄は、ブランシュの乗った馬車が群衆に取り囲まれていたという話を聞き、家に駆けつけます。

そこでは、父の侯爵がまどろんでいました。

この兄は、何よりも妹がかわいく、いつも妹を心配しています。

ブランシュは、無事帰りますが、群集におびえてしまったことを恥じています。


ブランシュは、特にそういう弱さを持っていて

革命の気配が高まる中、いつも外の様子におびえています。

このおびえは、貴族にとって不名誉なことになります。

貴族というものは、死をも恐れないものでなければならないのです。


ブランシュは、この騒ぎがおよばない場所に身を置き

静かなところで自分には一体何ができるのかを探したいと望みます。

その結果、カルメル会という特に戒律の厳しい修道院に入り

全てを神にささげ、神に自分の弱さからの救いを求め

自分の名誉を取り戻したいと考えたのです。


さて、このオペラ、タイトルからも分かるとおり

キリスト教の話が出てきます。

中々、日本人には分かりにくい世界ですが

あまりかまえず行きましょう

長くなったので、続きはまた明日

アデュー


オペラのお問い合わせはiago_iijima@yahoo.co.jp

までお気軽に(^ ^)


カルメル会修道女の対話

全3幕/フランス語上演/字幕付
台本:ジョルジュ・ベルナノス
作曲:フランシス・プーランク

日時:
平成22年(2010年)
8月28日(土)18時開演
8月29日(日)14時開演


会場:アステールプラザ大ホール

入場料:
S席 8,000円 A席 6,000円
B席 4,000円 C席 2,000円



指 揮  佐藤正浩
演 出  岩田達宗
管弦楽  広島交響楽団
今日も暑いですね・・・

昨日の続きです

何のことか分からない方は昨日の記事からご覧ください(^ ^)


昨日はロベスピエールの恐怖政治まで行きましたね。

この恐怖政治の時代に、処刑されたり牢獄で命を落とした人は

4万人いると言われています。

処刑された人たちは、貴族や高級の聖職者、反革命家、違法な商人など

いずれも自由と平等を目指す革命にいてはいけない人たちでした。

つまり、この革命を成し遂げるために

死の恐怖で人々を沈黙させていたのです。


このロベスピエールの恐怖政治も1794年7月27日に

この血にまみれた超革命的政府に反感を持つ人たちによる

クーデターで崩壊し、翌日ロベスピエール自身も処刑され

これにより事実上革命は終了しました。


カルメル会修道女たちが処刑されたのは

1794年7月17日ですので

恐怖政治の終わる10日前のことでした。


以上が大まかな時代背景です。

このオペラの最大の特徴は今説明したように

実際にあった出来事を題材にしていることだと思います。

そう思って観ると感じ方もかなり変わってくると思います。


では、明日からはオペラのあらすじに入りましょう(^ ^)

今日は今からオーケストラが入っての音楽稽古です。

楽しみです


オペラ是非お越しくださいね☆

お問い合わせはiago_iijima@yahoo.co.jp

までお気軽に(^ ^)


カルメル会修道女の対話

全3幕/フランス語上演/字幕付
台本:ジョルジュ・ベルナノス
作曲:フランシス・プーランク

日時:
平成22年(2010年)
8月28日(土)18時開演
8月29日(日)14時開演


会場:アステールプラザ大ホール

入場料:
S席 8,000円 A席 6,000円
B席 4,000円 C席 2,000円



指 揮  佐藤正浩
演 出  岩田達宗
管弦楽  広島交響楽団


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