富山の水

今回は最終日の発表でした．

まずは荷物をまとめて勝江旅館からのチェックアウトを．

おばちゃんがどこにいるのか分からないので

大きな声で声をかけるとどこからともなく

今行きますからねと返事がしました．

支払いを済ませ出かけようとすると

よく泊まってくれたからと勝江旅館のタオルをくださり

更に冷たい水でもどうですかと勧められたので

貰い始めたら次から次へと出てきそうな気がして遠慮すると

いやいや水だから，冷たい水どうぞとなかなか引き下がってくれません．

それでも遠慮していると

それじゃあぬるい水あげよう

と足元に置いてあったぬるいペットボトルの水をくださいました笑

その後しばし談笑していると

このおばちゃん，えぬ・てぇ・てぇだとなめてかかっていたら

なかなかの切れ者で

アベノミクスはポンコツ車みたいなもんで

ちょっと進んだかと思ったらすぐ止まる

とか

今世の中はジェットコースターみたいだから

これからは昔みたいに皆で一緒の方向見て生きるんではなく

自分の意見をちゃんと持って先のことを考えんといけんみたいだ

とか

味わい深いお言葉がどんどん出てきます．

空襲で焼け野原になった富山から

ずっと旅館をやってきただけのことはあります．

朝からかなりの刺激をいただき

いざ発表会場へ．


音響学会で口頭発表をするのは二回目で

一回目の時はかなり緊張してぼろぼろだったので

今度こそはと臨みましたが

今回は前回に比べ随分落ち着いて出来ました．

何事も経験ですねぇ．


発表を無事終え帰りの電車で

MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんが監修された

「ネットで進化する人類」を読んでいると

伊藤さんの文章の中に

これから新しいテクノロジーと現実の狭間で

様々な価値観や倫理観，宗教観や哲学を読み解く必要がある．

それらが進化の過程で淘汰されていく中で何が正しいか分からないから

　　「自分にとって違和感のない哲学をもって生きていくのは，
　　　困難ではあるがおそらく最も自然なことであろう．」

と述べておられました．

これって勝江旅館のおばちゃんの言ってた事と一緒だなと

富山のおばちゃんとMITメディアラボの所長の奇妙な一致に

興奮しながら帰宅いたしました．

富山へ

音響学会参戦のため富山に来ております．

山陽新幹線，サンダーバード，北陸新幹線を乗り継ぎ

5時間かけてはるばるやってきました．

今回のお宿は勝江旅館．



玄関を入ると誰もおらず声をかけると

今行きますからねと声がし

しばらくしてからおばあちゃんが出てきて

部屋へ案内してくれました．

風呂便所共同の四畳半のお部屋です．

良い味が出ていて非常に落ち着きます．

そしてこの佇まいでえぬ・てぇ・てぇ光り（おばあちゃん談）のFree-wifi付き笑

伝統とinnnovationが正に共存しています．

ライフワン10周年

今日ゆめタウン広島店に買い物に行くと

入れないほどの渋滞だったので宇品店へ．

こちらはそこまでではありませんでしたが

カープ優勝ムード一色でした．

ちなみにヤマハでは通常入会金5400円のところが

9月末まで入会金25円．．．笑


さて今月25日に僕が講師をしている

ライフワンミュージックで10周年記念コンサートが開催されます．

ラ・フォル・ジュルネのように小さなコンサートが

たくさん6時間に渡って繰り広げられますので

是非お越しください．

僕は１６：００からと１８：３０からに

出演いたします．

ライフワンミュージック10周年記念コンサート NEW
日時：2016年9月25日　開場12：30　開演13：00
会場：ライフワンミュージック
料金：1000円（再入場自由）
詳しくはこちらhttp://lifeone-music.com/concert/concert16-09-25.html